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転勤がつきもののお仕事の関係で、全国のい
ろいろな都市を転々としていた現役時代。
ご主人の長年の夢であった田舎暮らしを実現
させようとこだわりの物件探しは長期間多方面
にわたって行ったとのこと。
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「田舎」と言う観点のみで言えば確かに多方面
の選択肢はあったが、都心部での生活が主
だったことで息子さん達は都心に拠点を置いて
おり、あまり遠くにご両親が行ってしまうのは
反対だった。
そこで、都心からも近く豊かな自然をふんだん
に残しているこの南房総の地が終着点となった。
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ご婦人
「雑誌で見て雰囲気が気に入り、現地を実際
に見てひと目で気に入りました。
はじめに一緒に見に来た友達は”軽井沢み
たい”って言ってすごく好感を持ってくれたん
ですよ」
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ご主人
「鋸南不動産の専務の寺本さんも地元に
詳しく、物件及び周辺のことについて明るく
て、この家の近所の人を紹介してくれたりし
て心強かったです」
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ご主人のご趣味であるシーグラス(海岸に落ちているガラスの破片)の細工。
寝室のランプやタツノオトシゴの壁飾り。見事な出来栄え。
作るのもさることながら、海岸でこの破片を拾うこともかなり根気の要る作業だとか・・。 |
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これもご主人のご趣味。
右上はご婦人に送った長い手紙。仲睦まじいお二人。外に出られない雨の日は、創作活動に
没頭するご主人。 |
囲炉裏のある茶室でお茶をたて、日がな一日
夫婦で語らうことも。
何十年寄り添ってきた日々が、この空間で走
馬灯のように蘇る。 |
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ご主人
「ここに住んで安心と安全を手に入れました。
スーパーに並んでる野菜でも、農薬を使って
いないのは皆無でしょ?
ところがうちの野菜はもちろん無農薬で、なん
たって種まきから自分でやって成長の過程を
見てるから絶対の安心感があるんですよ。
それと安全。
うちのまわりの集落は9軒しか(家が)ないけど、
みんなご近所同士助け合って、食べ物も分け
合って、何か困ったことがあれば誰かが手を貸
してくれるし、都会みたいな物騒な事件なんか
とは無縁の世界ですから。
心から安心なんですよね。」 |
ご婦人
「畑仕事をしていてわからないことがあったら、
すぐに近所のおばあちゃんのとこへ飛んでいっ
て教えてもらうんです。
みんな謙虚で素朴な人ばかりで。それでいて
鎌の手入れ方法なんかまで丁寧に教えてくれ
るんですよ。
たくさんお裾分けをいただくお礼に、いただいた
野菜をちょっと手を加えた料理にして差し上げ
るとすごく喜んでくれるんです。
ここの人達は野菜を作るのは上手でも、意外
に食べ方のバリエーションが少なかったりする
ので、私にとっては簡単な料理でも予想以上に
有難がってくれるんです。
そんなことを毎日してると、ここでの生活は本当
に充実していて毎日毎日一日があっと言う間に
終わってしまうんですよ。」
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ご主人
「小屋を造るんだって言ったら、近所の方がこれ
をくれました。
はじめは生木。
その皮を剥いて防虫剤を塗って・・・。
やっと丸太の状態になりました。」 |
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「この蕎麦もうちで採れたものです。
たくさん採れたので、今度打ったら食べに来て
下さい」
ご主人は蕎麦打ちの免許も持つプロ。
自家製の蕎麦粉を使って自分で打った蕎麦。
最高の贅沢。 |
ご婦人
「これ良かったら持って帰って下さいね。
うちじゃ食べきれないから。」 |
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「これから、庭いっぱいにつつじや水仙などの花を植えて、みんながそれを見に集まってきてくれる
ような家にして行きたい」
と夢を語って下さったお二人。
南房総での愉快な日々は、まだまだこれからも続く。 |